防湿コーティング材料エレップコート

初めてご使用の方へ

エレップコートとは何か?

エレップコートは、回路基板の絶縁防湿コート材で、基板に塗膜を形成し、防塵、防湿の機能を発揮し、
厳しい環境から基板を守ります。

エレップコートの使用例は?

車載用、家電用等の回路基板に使われています。

エレップコートにはどのようなタイプがあるか?

水系・溶剤系があり、各品番毎の特長は下記の通りです。

水系

品番 特徴
LSS-540E 有機溶剤を含まない水系の防湿コート材。(非危険物)


溶剤系

品番 特徴
LSS-520MH
(透明&青色)
LSS-520の耐熱性を向上させ、PRTR法・輸出貿易管理令に該当しない製品。
LSS-520MHF LSS-520MHの蛍光タイプで塗布後にブラックライトを照射することで
塗布状態の目視確認が可能。

エレップコートにはどのようなサイズ(容量)があるか?

品番毎のサイズ(容量)は下記の通りです。
品番 サイズ(容量)
LSS-540E 17KG缶
LSS-520MH
(透明&青色)
4KG缶、14KG缶、15KG(UN)缶
LSS-520MHF 4KG缶、14KG缶、15KG(UN)缶

エレップコートを使用する際に希釈剤が必要か?

エレップコート主剤単体でもお使いいただけます。
希釈剤は刷毛の洗浄やエレップコートの粘度調整等に使用するものです。

エレップコートには専用の希釈剤はあるか?

専用の希釈剤があります。希釈の際は専用の希釈剤のご使用をお願いします。
対応製品 専用希釈剤
LSS-520MH
(透明&青色)
LSS-520MH用希釈剤
LSS-520MHF LSS-520MH用希釈剤
LSS-540E(水系) 市販品のイオン交換水をご使用ください

あらかじめ推奨の濃度に希釈された製品はあるか?

ディスペンサー用に希釈された品番もございます。
詳細は営業担当から連絡させていただいております。

SDS(安全データシート)の入手方法は?

お手数ですが、お問い合せフォームよりご依頼をお願いします。

サンプルの入手方法を教えてほしい。

お手数ですが、お問い合せフォームよりご依頼をお願いします。

どのようなところで保管すればよいか?

ご使用にならない時は容器を閉めて密閉状態で保管してください。 
また保管は通気性の良い冷暗所で下記のような場所を避けて保管してください。
●火気の近く ●乾燥機の近くなど高温になる場所 ●直射日光の当たる場所
●濃塩酸、濃硫酸など、強酸のある場所
各規格・規制への対応・環境調査について

PRTR法、輸出貿易管理令の対応状況は?

PRTR法、輸出貿易管理令の該非につきましては下記リストをご確認をお願いします。
※輸出貿易管理令の該非判定書の発行につきましては、お問い合せフォームよりご依頼をお願いします。
品名 PRTR法の該非 輸出貿易管理令(別表第2)の該非
LSS-540E 非該当 非該当
LSS-520 該当 該当
LSS-520MH 非該当 非該当
LSS-520MHF 非該当 非該当

RoHSなど製品含有化学物質調査を依頼したい。

お手数ですが、お問い合せフォームよりご依頼をお願いします。

廃棄する場合はどのようにすればよいか?

産業廃棄物にあたりますので、近隣の産業廃棄物処理認定業者へお問い合わせをお願いします。

UN缶の容器検査証が欲しい。

お手数ですが、お問い合せフォームよりご依頼をお願いします。
塗布方法について

どのような塗布方法があるか?

刷毛塗り、スプレー、ディスペンサーによる塗布を推奨しております。

推奨の塗布膜厚はどれぐらいか?

エレップコートの塗布膜厚は20〜30μmを推奨しております。

粘度管理を行うにはどうすればよいか?

溶剤が揮発しますと粘度が変化しますので、適宜希釈をしながら作業をお願いします。
粘度測定の方法は岩田カップや回転粘度計がありますので粘度測定を行い作業をしてください。

どのような乾燥方法がありますか?

乾燥は常温から60℃程度の加温で処理いただくことが可能です。
室温では乾燥までに時間を要しますが、加温することで乾燥時間を急激に短縮することができます。

塗布方法の一例を紹介してほしい

ディスペンサーによる塗布イメージをご案内いたします。
難燃性規格について

UL-94-V0という難燃性の規格がありますが、対応状況は?

各製品と基板との組み合わせで認証を受けております。詳細はULのHPでご確認いただけます。
技術的な質問について

耐ガス性はあるか?

ガスの種類・濃度によって異なりますが、ガス透過性の低い材料を使用しており、
本製品を用いることで耐ガス性は向上します。

被膜の剥離方法は?

エレップコートを剥離するには専用の希釈材や溶剤に浸漬し、溶かす方法をとっていただいております。
部分的な皮膜の除去は難しいとお考えください。また溶剤が部材へ与える影響は弊社では保障致しかねます。

2度塗りは可能か?

可能です。

ゴム、プラスチック、金属等への悪影響はあるか?

SDSをご確認の上、対象部位の各メーカー様へご確認をお願いします。

指触乾燥時間とは?

指で触っても塗膜表面がべたつかない程度まで乾燥する時間を指しています。

塗布後、皮膜に気泡が発生しているが、問題はあるか?

絶縁抵抗値を下げる、皮膜の強度を下げる原因になりますので、気泡の発生は出来る限り抑えることをお勧めします。

気泡の発生を抑えるにはどのような方法があるか?

コート材の粘度を調整・加温することで気泡の発生を抑制することができます。
粘度が高いと部品上で垂れにくくなるメリットがありますが、気泡が残りやすくなるデメリットがございます。
粘度が低いと気泡が抜けやすくなる一方、塗布厚みが薄くなるとともにコート材が飛び散りやすくなります。
上記を考慮いただき所定粘度に調整をお願いいたします。
またディスペンサでの塗布の場合は、吐出圧、ノズル高さの調整、可能であればコート材の加温を
行うことで気泡の発生を抑制することができます。

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